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2005-01-20

安政の江戸大地震の時は・・・

自伝抄録・祖父の肖像」の冒頭より、江戸末期の記述を抜粋

・・・勝蔵(祖父の祖父)は十三、四の頃、理由は不明だが家が疲弊し、神田柳原堤の武具師(剣道の面や小手を作る職業)「竹屋」に年期奉公。年期を勤め上げ一人前の武具職人になる。神田明神下に世帯を持ち、妻(祖父の祖母)を娶る。勝蔵は宵越しの金は持たないという職人肌で酒好き。妻は武家屋敷の右筆を勤め能筆。淑やか。安政の江戸大地震の時は、勝蔵一家は神田明神の境内に避難。境内は避難民で一杯、明神様の山から見下ろす市中は一面、火の海で、家族が桜樹の下で恐怖している時も、勝蔵は酒徳利を手放さなかった。続いて王政復古、ご維新、武家階級の没落。剣道の具は無用になり、勝蔵の職業に致命的な痛手・・・

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